FAQ

よくある質問

Q1.  苦土石灰の名称がいろいろあるそうですが本当ですか

A.  苦土石灰の名称は、全国で様々な呼び方がされています。例えば苦土カル(宮沢賢治が命名)や苦土タンカル、あるいは苦土カルシウム、他には苦土炭酸石灰・炭酸苦土石灰・苦土炭酸カルシウム・苦灰石・白雲石など全てが苦土石灰のことです。

Q2. 苦土(マグネシウム)は肥料の五要素に入っていますか

A.  肥料の三要素は、窒素・りん酸・加里です。これに続く四要素目が『カルシウム』、五要素目が『マグネシウム』です。

Q3.  マグネシウムが少ない土壌だと野菜はどうなりますか

A. マグネシウムは葉緑素の主要成分で、作物体内の生長の盛んな部位へ移動しやすいため、マグネシウムが欠乏すると古い葉が黄化し生育が抑えられます。

Q4.  それでは土の中のカルシウムやマグネシウムはどうなっていますか

A.  土の粒子は(-)に荷電しているので(+)の電荷を持つカルシウムとマグネシウムが引き寄せられ吸着しています。

Q5.  酸性土壌による影響はどのようなものが考えられますか

A.  土の中のカルシウムやマグネシウムが減少してくると、アルミニウムやマンガンなどが溶けやすくなり、作物に必要な養分の吸収や有効微生物の活動が抑えられてしまいます。

Q6.  苦土石灰の特徴は

A.  土壌と緩やかに反応し、効果が永続します。マグネシウムの効き方も緩効的で安心してカルシウム、マグネシウムの養分補給ができます。

Q7.  最近では有機農産物及び有機農法が脚光を浴びていますが、苦土石灰は使用しても良いですか

A.  苦土石灰は日本農林規格(JAS)に基づく有機農産物の生産に使用することができます。粒状品は個々のメーカーにお尋ね下さい。

Q8.  苦土石灰は副産石灰ではないのですよね

A. 苦土石灰は、天然のドロマイト原石を原料にしており、二次的に発生した副産品ではありません。土づくりの基本は先ず有機物の施用です。有機物の効果を高めるには、苦土石灰を併せて施用することで、安全で品質の良い作物生産に役立ちます。

Q9.  Hを1ポイント上げるのに必要な苦土石灰の散布量は

A.  正確には土壌毎の緩衝曲線をつくり、施用量を決めるのが良いのですが作成は容易ではありません。土壌の種類毎にpH1.0を上げる為の必要量は次のとおりです。

沖積砂質土壌  60~100kg 平均 80kg/10a・10cm
三紀粘質土壌 110~145kg 平均 130kg/10a・10cm
沖積壌土・埴土 125~155kg 平均 140kg/10a・10cm
黒 ボ ク 土  230~265kg 平均 250kg/10a・10cm

日本苦土カルシウム肥料協会より